「あかん、うち財布を家に忘れてきてもうたわ・・・」
大阪の友達が、よくこんな事を言っていたように思います(笑)。
これは、標準語だと、「やっちゃった、わたし財布を家に忘れてきてしまったわ・・・。」
こんな感じの意味になると思います。
では、この「あかん」に注目して「岡山弁」でいうとどうなるでしょうか?
今までずっと岡山に在住しているわたくし、よっぽんが岡山弁で言いあらわしてみようと思います!
岡山弁でも地域性もあるので、違っていたらコメント等で教えて頂ければ幸いです。
よっぽんの岡山弁和訳
わたしだったら、たぶんこういいます。
「おえん、わし財布を家にわすれてしもうた。」
(=「やっちゃった、俺、財布を家に忘れてきてたわ・・・。」)
岡山弁「おえん」について
岡山では、主に「だめだ」「いけない」「やってしまった」「どうしよう」などの状況を表現する際に、「おえん」を使うことが多いように思います。
念のために調べていると、「おえりゃーせん」ともいうとありましたが、確かにそう言う人もいるとは感じます。ただ、お年寄りの方に多い気もしますね!
「もー!おえんがな!」なんて言っていることもありますし(笑)
こうやって考えてみると、ワンセンテンスでも方言って面白いなって感じます。
「おえん」を深く掘り下げる
意味は「ダメだ!」なのですが、不思議とこの「おえん!」は、「ダメだ!」ほど強くない印象もあります。
「ダメだ!」は100%不可、どうにもならない、キッパリしている、冷たい感じ。「ダメだ!貴様にワシの娘はやれん!」みたいな(笑)
それとくらべて「おえん!」は、たぶんダメなんだろうけどお願いしたら、もしかしたら、
ワンチャンスあるかもしれないというニュアンスがどことなくありますね。
もともとは「手に負えない」が縮まった言葉で、
「そらー、おえんでー」(それはダメだよ)
「そらー、おえんがー」(同)
過去形は「おえなんだ」(ダメだった)
というように変化します。
もうちょっと上級になると言葉がだんだん濃くなり、
「そりゃー、おえまー」
と使ったりもします。
「試合どうだった?」
「全然おえんわ、負けてしもーた」(全然ダメだった、負けてしまったよ。)
「そんなんしたらおえんで」(したらいけません)
・・・と、さまざまなバリエーションがあります。
まとめ
岡山弁の日常会話レッスン~おえんについて~はいかがでしたか?
最近は特に岡山県出身のアーティストや芸能人も増えて、岡山弁もついに全国区になったのだなと時代の流れを感じます(笑)
決してきれいな言葉づかいではないとは思いますが、深く掘り下げると面白みを増す「岡山弁」です!
他に。「こんなのはどういう時に使うの?」などのケースがあれば、コメントでいただければ幸いです。