嚴島神社の大鳥居は、1875年の建立から140年以上が経過し、損傷や老朽化が進んでいます。そのため、令和元年6月17日から長期にわたり修理工事が行われている厳島神社・大鳥居。今まで工期が「未定」だったのですが、ようやく工事終了に目途がたったようです。
「令和4年中に工事足場を撤去できる見込み」との発表があり、少なくとも2023年には大鳥居の全景が見れるようになりそうです。
今回は、逆の発想の「修理工事の現場を見れるのも、人生で1回きりならその情景を目に焼き付けにいく!」というコンセプトのもと、宮島の厳島神社に訪れる事にしました(笑)
その修理工事の状況はこれだ!(R4.5.5撮影時点)
大鳥居の修理工事の大まかな流れとこれまでの変化
宮島・厳島神社の大鳥居は、平清盛の援助を受け、1168年建立(初代)。現在の大鳥居は1875年建立の9代目にあたりますが、すでに建立より140年以上もの時間が経過しています。
大鳥居の大改修は、屋根の葺き替え(檜皮葺)、扁額の修繕、柱の塗装の塗り替え(朱色)のほか、柱の破損調査を行いそれをもとに、
【 構造診断 ⇒ 補強方法検討 ⇒ 専門委員会の意見 ⇒ 文化庁等承認 ⇒ 施工 】という流れで、工事は長期にわたっているそうです。
厳島神社は鳥居内部の様子や破損状況をホームページ内資料で公開。白蟻の被害や木の腐朽があったことが分かっています。工事中は常にネットで覆われていた大鳥居ですが、工事が進むにつれ、その様子が外からも見えるようにと段階的に目の粗いネットへと張り替え。
朱色も塗り替えられるためすべて剥がした様子も見ることが出来ていたようです。
現在の厳島神社の様子と周辺観光(宮島水族館)2022
難しい話はこのあたりにして、現在の厳島神社の様子と周辺の観光の様子もお楽しみください!
まずは宮島口桟橋(みやじまぐちさんばし)駐車場に車を置き、フェリーに乗って宮島本島にわたりました。
フェリーから見た宮島本島。ちょうど潮が引いていた時間帯に到着しました。
今回は、厳島神社と宮島水族館による予定。紅葉谷のロープウェイは値段が高くて諦めました(泣)
厳島神社に向かう途中で、シカに遭遇!とてもおとなしいのですが…。
滅多にみられない鹿の戦いが見られたので家族も大興奮!一部始終を動画で撮影したので良かったら観て下さいね!
潮が引いていた状態から、少しづつ潮が満ちてきました。
日本三景!宮城の松島、京都の天橋立、そして、この広島の宮島ですね。
国宝・重要文化財 厳島神社
厳島神社に到着。
康頼灯籠(やすよりとうろう)。帰京を許された平康頼が厳島大神に御礼のために奉納したもので、宮島の中で一番古いものだそうです。
神社の境内を外から見た様子です。境内も行く部分か修繕工事を行っている場所がありました。
こちらの建物もなんとも趣がありますね!
こちらが厳島神社の入り口となります。世界文化遺産の看板が眩しい!
こちらは廻廊(かいろう)。床板は、1間に8枚敷いてあり、釘は使っていません。板と板の間は少し開いており、潮が高い時や台風時に波のエネルギ-を減免・消波する構造になっていて建物を守る工夫が行われています。
また、この床板には釘が使われていません。床は二枚重になっていて、本来の床板は下にあるほうで、上に敷いてあるのは養生板(ようじょういた)といい、参拝者が土足で歩いても良いようになっています。
能舞台(のうぶたい)。日本で唯一海中に建てられています。
毎年4月16日から3日間桃花祭神能が行われ、初日と2日目には、初めに翁が舞われ、3日間とも五番立で、間に狂言が入り、江戸時代からの本式な演能を観ることができます。
こちらは反橋 (そりばし)。別称は勅使橋(ちょくしばし)・たいこばしとも言われています。
長さ約24m、幅4mで、高欄は丹塗り・橋脚は墨塗りです。
鎌倉期に既にあったそうですが、現在のものは弘治3年(1557)毛利元就・隆元父子により再建されたものです。
この橋は、天皇からの使者(勅使)だけが渡ることができたそうです。
厳島神社の拝観情報
施設名 | 嚴島神社 |
住所 | 広島県廿日市市宮島町1-1 |
電話番号 | 0829-44-2020 |
拝観時間 | 1月1日 : 0時00分 ~ 18時30分 1月2日~1月3日 : 6時30分 ~ 18時30分 1月4日~2月末日 : 6時30分 ~ 17時30分 3月1日 ~ 10月14日 : 6時30分 ~ 18時00分 10月15日 ~ 11月30日 : 6時30分 ~ 17時30分 12月1日 ~ 12月31日 : 6時30分 ~ 17時00分 |
昇殿料 | 大人 300円 高校生 200円 中小学生 100円 |
休観日 | 年中無休 |
国宝・重要文化財の厳島神社、いかがでしたか?不勉強の為、見どころをまんべんなく抑えることは出来ていませんが、他にも見どころは満載です!みなさんも行ってみて下さいね!
子供の日の宮島水族館観光
なぜわざわざ子供の日に宮島を訪れたのかというと、なんとこの宮島水族館はこどもの日は中学生以下が入館料無料なのです!子供にとっても大人にとっても嬉しいイベントですね!
入り口をはいると、キャラクターの「メリーちゃん」が出迎えてくれました!
鯉の春季特別企画展が開かれていました。そうです!広島カープで有名な「カープ」は、鯉だったんですね!ちなみに、広島カープの由来は広島が鯉の産地であることに由来するからだそうです。
こちらは、ちっちゃな鯉の水槽で、おさわりOKでした!ハートの花の演出もにくいですねw
やっぱり魚をみると落ち着きますね!綺麗な魚がいっぱい!
めちゃくちゃおっきいタコさんがいて、びっくり!たこ焼きが食べたくなってきました^^
そんなこと言ってたら、蛸壺に隠れちゃいました・・・なんてね!
ナマズが分身?いや、3匹のナマズが仲良くしていて微笑ましい!
平べったい魚の水槽ですかね。
もちろん、綺麗な鯉もいました!
目玉が大きいのがインパクトがあって1枚パシャリ!名前まで見とけばよかった・・・(泣)
かわいいぺんぎんちゃんがたくさん!飼育員さんがちょうど餌をあげていました!
他にも「アシカライブ」が無料で見れたので見てきました!こちらは動画で撮影しているので、雰囲気が知りたい方はこちらからご覧ください!
施設名 | 宮島水族館 |
住所 | 〒739-0534 広島県廿日市市宮島町10-3 |
電話番号 | 0829-44-2010 |
営業時間 | 9:00 ~ 17:00 ※最終入館時間は16:00 |
入館料 | 一般(高校生を含む) 1,420円 中学生 710円 小学生 710円 幼児 400円 |
休館日 | 基本的になし(施設整備・点検のため臨時休館日あり) |
アクセス
宮島口駅・フェリー乗り場より
広島駅からはJR山陽本線に約30分乗り、宮島口で下車し、フェリーに乗ります。
フェリーはJRと松大汽船の2種類で、どちらも所要時間・料金は同じです。航路と本数が違い、松大汽船は本数が多く、JRは厳島神社の鳥居により近い航路で島へむかいます(時間限定)
平和記念公園・原爆ドームより
宮島と広島平和記念公園を直行で結ぶ高速船「世界遺産航路」を利用すればスマートに観光ができます。
車でのアクセス
山陽自動車道 廿日市ICより宮島口へ(約15分)
山陽自動車道 大野ICより宮島口へ(約15分)
※土曜日曜祝日連休の渋滞時は不明
本島から宮島へは橋がありません。フェリーや船での移動が基本となります。観光エリア内も細い道が多く、駐車場も少ないため、観光目的での車による入島は動きづらいでしょう。本島側のターミナル横に駐車場があります。駐車場については下のリンクを参考にして下さい。
宮島駅周辺駐車場地図
まとめ
今回は、2022年現在の厳島神社の大鳥居の修繕工事の現状と周辺観光(宮島水族館)についてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?今回は、厳島神社を中心に記事を書きましたが、宮島には他にも魅力がいっぱいです!2023年の大鳥居のお披露目を楽しみにして、魅力がある宮島をぜひ訪れてみてくださいね。